★FLMASK裁判傍聴日記★  


【第6回FLMASK裁判 傍聴記録】Reported by 電説 零

 PM1:33 遅れること15分でスタート、今回も前回の続きから始まる。
今回は特にUSインターネット(M氏)ではなくJ-BOX(K氏)を起訴したのかという論点
で話し合われた。 
まず前回の証人田村氏に変わり 検察側の証人は大畑氏に変わる。
大畑氏とはFLMASK裁判に対しての警察側の責任者だそうだ。

先に大畑氏が法廷でしゃべった内容を私の記憶の許す限りここに記載する。
第一に 「そもそもH8年5月頃 あなたはなぜパソコンを使った猥褻画像について捜査
を行ったのか?」という問いに対して「たまたま私の班が空いていたから」と返答。
しかも最初はJ-BOXは愚か、インターネットからではなくパソ通の画像(草の根BBS)を
警察の費用にて内偵捜査を始めたそうだ。
その後パソ通の被疑者よりそれらの画像はインターネット上で入手したこと聞く。
それが発端によりH8年9月以降よりインターネットの調査にはいる。
このときは、内偵捜査というわけでなく
この時は、個人の費用でプロバイダに入り調査を進めていったとの事だ。
やがて本による独学の末 「YAHOO!」により検索が可能なことを知った大畑氏は、
[sex]をキーワードに検索を実行し、500〜1000位がヒットしたそうだ。
その中から一カ所を決め、さらにリンク先から6〜7カ所を限定。
その時は、マスク有りのHP(ホームページ)とマスク無しのHPは
半分ぐらいずつだったとの事。
マスク無しのHPが国外に多い(URLにて判断)のに対して国内では2〜3カ所に”
モロ出し画像”のHPは留まった。
しかもそのHPはいずれも内偵捜査に入る9〜10月までに閉鎖
(大畑氏は潰れたと表現)。
はじめに内偵捜査していたマスク付きのHPも10月頃に閉鎖(潰れた)。
しかし国内では、マスク付き画像を載せたHPが少しづつ増えていた。
J-BOXもそのマスク付きサンプルが10枚ほどあった(1枚はモロ出しだった)HPの1つ。
まず会員になり会員用の画像を確認した上で、H8年11月7日 K氏を逮捕。逮捕の理由と
してマスク付きなのでとにかく猥褻性については判断できなかったが、猥褻として立件
したかったそうだ。
しかし「マスク」の意味(外せることが解ったのは)FLMASKをダウンロードしてからだ
った。まずJ-BOXより情報を入手、J-BOXのHPよりFLMASKのHPへ そしてダウンロード。
J-BOXにたまたまFLMASKが載っていたからFLMASKにしただけで大畑氏にとって
画像ツール(大畑氏はマスクツールと発言)は何でもよかった。
ほかの画像ソフトでも同等の事が出来る為 
ちなみに「『winマスク』はご存じですか?」という弁護団の質問に
大畑氏、知りませんと発言。
事実、K氏は「ペイントショップPro」でマスクをかけていたからである。
マスクツール自体は違法ではないが マスク画像を作り、それをリンクさせることが違
法だと大畑氏は主張。
実にその数大畑氏が確認したものだけでも簡単にはずれたHPで80数カ所。
80数カ所簡単にマスクが外れるHPがあったにも関わらず 
なぜ検挙したのが2カ所だけなのか?という弁護団の質問に対して”
物理的に無理”と主張。
これ以上(その手のHPを)増やしたくなかったので一応2カ所検挙したそうだ。
肝心のFLMASKのソフトの方だが、ソフトのヘルプにマスクの掛け方は載っていた。
だが実際の外し方は載っていなかった。
しかし同じ方法で簡単にマスクは外れたそうだ。
 簡単に外れたから有罪…と、ここまでが大畑氏が語るFLMASK裁判までのいきさつだ。

続いて話は前々回の田村氏の報告書の是非について問われた。
前々回、田村氏はJ-BOX会員エリア内に入るのにはパスワードが必要だったと証言。
しかし実際には会員料金を払えば後日会員用のURLが送られてきて指定されたURLへ
アクセスすればパスワード無しで入れたと大畑氏。そして、この事については
大畑氏自身がはっきりと田村氏の勘違いによるものと認めた。

そして、前々回田村氏が作成した報告書の数多くを検察側は、撤回予定にしている。
あまりにも「勘違い」が多かった為である。
なぜなら実は、上司である大畑氏は 事もあろうに田村氏から渡された報告書を確認も
せずに提出していたからである。
本日初めて読んで大畑氏もびっくり。そして一言、「これは、た・だ・の・記・載・ミ
・ス・で・す、ハイ」。今度は弁護団びっくり!!ここまでで時間いっぱいになり、
田村氏の「た・だ・の・記載ミス」による、
大畑氏の証人喚問は次回に繰り越しになった。

以上が、今回法廷で大畑氏がしゃべった内容である。前回よりも少々詳しく書いたつも
りだが、今回の内容解ってもらえただろうか?

1:まず警察の調査とは「たまたま班が空いていた」ぐらいで暇つぶし程度に行われる
のかと思うと悲しい想いにさせられた。
しかも最初は、まったく調査対象が違っていたにも関わらず、
その調査のついでに行い、なおかつ”
よく解らんがとにかく卑猥として立件したかった”とは…。
昔、私は警察が嫌いだった。なぜなら悪い事をすると「正義」の元に警察から怒られる
し、罰せられるからだ。しかし今回の検察側には「正義」は私には感じられない。

2:仮にも お互い正当な言い分があり、各々の「正義」の元に争うならば 
それは考え方の違いであって仕方のない事だと思うが 
今回は…。しかも80数カ所在ったことを認めているにも関わらず”
物理的に無理なのでとりあえず2件ほど挙げてみました”なんて、
ひどい話ではなかろうか?

3:「ペイントショップPro」は難しかったから無罪。
「winマスク」も知らないから無罪、FLMASKは簡単だったから有罪…何それ??
それじゃあ 大学の難しくて解けないテストに対して子供達の公文式テストは
簡単なので有罪なの?(それは言い過ぎかな)

4:…頼みます!法廷に出す書類ぐらい目を通してください。
それとあれだけ多くのた・だ・の・記載ミスの書類を作った田村氏もご苦労様でした。
お願いだからもう一度よく書き直してちゃんと大畑氏に読んでもらってください。
今度はた・だ・の・記載ミスの無いようにネ。平仮名ぐらいはちゃんと書けますか?
私でもこれくらいのデタラメな乱筆乱文なら書けるんですから。フフフ…。

みなさん 私の今回公判に付いての報告は以上で終わりです。
また来月お会いしましょう。
                                                      【REPORTED BY  "ゼロ"】



【第6回公判。検察理論を支えていた「証拠」とは…】(by 樋口)

 就職活動のため、なかなか公判に出席できない状況が続いているのだが、公判の過程
には注目している。前々回から登場した田村証人のあやふやな供述に、何とも言えない
思いを抱いていたのだが、今回の公判から、その上司の大畑証人が登場した。同証人は
、1996年からパソコン通信・Inter-net上の猥褻画像を取り締まる目的で大阪府警生活
安全部から捜査本部を置いた旭署(そういえば、最近幼児ポルノ摘発関連で旭署&大阪
府警の名前を見たが…)に派遣され、正犯2件と、幇助犯の本件の3つのFLマスクに関
わる事件の捜査責任者である。

 今回の公判では、検察側の証拠について、大きな動きがあった。これまでの2回の公
判で尋問で供述の一貫性、正確性について弁護側から疑義が呈されていた田村証人作成
の検察側証拠である「捜査報告書(田村レポート)」を撤回することを明らかにしたの
である。大畑証人は、これまで提出されていた「田村レポート」に関して「田村証人の
間違いだ。表記ミス」と表している。
 もっとも、これと同時に、今回から公判に登場した大畑証人が作成した「捜査報告書
(大畑レポート)」を改めて提出した。しかし、起訴の基礎である「捜査報告書」が、
起訴から1年以上もたってから差し替えることは、検察側証拠、起訴を支える理論の信
用性に大いにマイナスに働くとみていいだろう。

 また、証拠にまつわる動きはこれだけではすまなかった、検察側はさらに苦しい立場
に置かれたようだ。というのは、最も重要ともいうべき証拠のデータが既にないことが
今回明らかになったのである。今後、検察側は、普通の事件でいうところの「物(?)
的証拠」とでも言うべき「画像データ証拠」の無い状況で理論を再構築する必要に迫ら
れたのである。
 大畑証人は「インターネットからダウンロードした(画像)データは、正式な証拠で
はないと考えている」とも証言しているし、これに対して検察側も「(正犯の)画像デ
ータは、{有罪が確定したので)廃棄して検察にはない」と述べている。

 検察側は今後どういう巻き返しを計ってくるのか?次回公判でも大畑証人への尋問が
引き続き行われる。



【話し合わせとこうや】 by 電説 零

裁判が終わり傍聴席で知り合ったYさんと別れて
帰路に着こうとしていた時の事だった。

偶然とは恐ろしいものである
トイレに寄っていた私は
他の傍聴に来ていた人より遅い時間まで裁判所にいた為
一人でエレベータを待っていた。

そしてエレベーターに乗ってドアが閉まりかけた瞬間
「すいません乗ります」あわてて乗ってきたのは
大畑氏と田村氏そして旭署の面々だった。

私があまりにも見当はずれの時間にエレベーターに乗っていたからだろう
今回の裁判の傍聴席に座っていたとも知らず会話を始めだした。
もちろんエレベーターの中は、私以外みんな旭著の面々だ。

「イヤー困ったよ、自分でした事って案外覚えてないもんだな
 どっちって答えようか考えたしな」
「そりゃそうですよ、もう何ヶ月も前の事なんて
 まあ適当にかいときゃなんとかなるんじゃない」
「おまえも何で先に言わんのや 先にあわせときゃどうとでもなったのに」
「次聞かれてもええ様に用話し合わせとこうや」

この話の一部始終を聞いていて”正義”は死んだと思った。

旭署の方々 壁に耳あり障子に目ありですよ・・・